施設における介護の仕事は、他のスタッフと長時間一緒にいることが多く、なおかつ女性が多い職場のため、人間関係が悪化することがあります。
特に、介護の仕事歴の長い人と浅い人が混じっていると、介護のやり方に相違が出て、それが人間関係の問題につながります。
しかし、ちょっとした工夫で人間関係が良好になることがあります。

まず、挨拶やお礼の言葉は欠かさず、いつも笑顔でいることが大切です。
そして、自分を前に出すのではなく、相手の話をよく聞いて、相手を立てることもポイント。
例えば、同じ仕事でもやり方が違う場合、自分のやり方を固辞するのではなく、相手のやり方の良いところを見習い、相手に教えを乞うような謙虚な姿勢でいると、信頼されて人間関係がよくなります。
さらに、人間は誰かに認められたいという欲求がありますから、他のスタッフを労ったり褒めたりすることも効果的です。

また、介護の職場ではよく派閥ができることがあります。
しかし、派閥に属していると別の派閥の悪口や批判を言うことになるため、人間関係の悪化につながります。
こういうときはどの派閥にも属さず、中立的立場を貫きましょう。
もし、誰かの悪口を聞いたら、同調せずに受け流しましょう。
常に笑顔でいて、話の聞き役に徹し余計なことは言わない、自分の仕事はきちんと行う、他のスタッフが忙しくて困っていたら率先して仕事を手伝うなどといったことで、徐々に信頼されるようになります。
自分の考え方や態度を良い方に変えると、周りも良くなっていくものです。